犯罪に巻き込まれないためにも、闇金の悪質な手口を知っておくことが大切です。

闇金の悪質な手口

昔ながらの闇金は、短期返済を拒否して利息が膨れ上がるまで待つ元本の減らない返済方法を促して返済の長期化をさせる、といった手口で利益をあげていました。
こうした超悪質な手口で生き残っている昔ながらの闇金も多いですが、昨今は規制と取り締まりが強化された影響から、従来とは違う手口で利益を出す闇金が増えています。

 

今回は2020年最新情報を元に闇金の悪質な手口を紹介します。

 

昔ながらの闇金の手口やトラブル事例を知りたい方はコチラのページをご覧ください。↓↓

 

 

ソフト闇金

ソフト闇金は主にネット集客で違法な貸付を行っています。
名称にある通り通常の闇金に比べてマイルドな対応をしていて、期日内に返済すれば縁を切れるケースが多いです。

 

返済拒否や追い貸しをしないといった対応面がソフトで、金利自体は通常の闇金と同じく10日で2~3割が相場となっています。
なお、一部では1週間で2~3割など通常の闇金より割高な条件で貸付するケースや、10日で1割と言って貸付した後に10日で2~3割の利息を請求されるトラブル事例があるので注意してください。

 

通常の闇金に比べると自力解決できるケースが多いですが、手を出してはいけないことに変わりありません。

 

LINE闇金へ変化?

LINEで闇金利用を誘導する人

 

従来のソフト闇金は、ホームページに違法な貸付をしている旨を大々的に記載して集客を行っていました。

 

昨今はソフト闇金から派生した新たな手口としてLINE闇金が増えています。
ホームページやSNSから集客してLINEのお友達登録をさせ、そこからメッセージ等を通じて違法な貸付に案内する形です。
LINE闇金の登場によって若者の被害者が増加傾向にあり、一部では闇金や借金ではなく儲かる方法を伝えるなどと謳って集客しているケースもあります。

 

取り立ての手口

全国からネット集客するソフト闇金の取り立て方法は主に電話です。
貸付時に職場や家族の情報を聞き出し、普通の業者を装った電話等で確認を行っています。
そして返済できなくなると、職場や家族へ連絡すると脅すことからはじめ、それでも返済できない場合は実際に家族や職場へ連絡されます。

 

さらに、実際に家へ押しかける。
その際は利息とは別に高額な手数料を取るなどと脅されることが多いので注意しましょう。
訪問による取り立てはハッタリのことが多いですが、実際に訪問したり、近隣の闇金業者へ債権を譲渡したりするケースがあります。

 

小口から大口へのシフト

従来の闇金は新規客の貸付上限額10万円など小口融資が中心で、法外な利息と完済までの長期化によって100万円以上の利益をあげるスタイルが主流でした。

 

昨今は個人で闇金を使う新規客が減ったことや、弁護士介入で解決するケースが増えていることから、大口融資に力を入れる闇金が増えています。

 

常連や不動産保有者など大口でも回収できる見込みが高い個人を狙うパターンと、法人(零細企業)を狙った貸付をするパターンがあります。

 

大口融資を受けるなど重点的に搾取するターゲットにされると、従来以上に泥沼の状況へ追い込まれやすいので注意してください。

 

犯罪に巻き込まれる事例が増加

犯罪に巻き込まれた闇金利用者

 

昨今は闇金を利用したことをキッカケに犯罪へ巻き込まれるトラブルが増えています。
主に返済できなくなると犯罪行為への加担を強要される仕組みです。
闇金利用者が逮捕される主なトラブル事例をご覧ください。

 

  • 特殊詐欺の振込先口座を提供されるように強要される
  • 振り込め詐欺(オレオレ詐欺)の受け取り役をやらされる
  • 薬物の運び屋
  • 法人の名義貸しで詐欺行為をされる
  • クレジットカードの不正利用
  • 出会い系詐欺の仕掛け人(主に若い女性)
  • 偽装国際結婚

 

闇金からの指示や強要であっても、実行犯が逮捕されて刑事責任を追及されるケースが多数あります。