ファクタリング会社は、優良業者であっても悪いイメージを抱かれがちです。

悪名高いファクタリング会社

ファクタリングとは法人や個人事業主の売掛金を買取するサービスで、法的にも認められた合法の資金調達法です。

銀行や大企業がファクタリングを扱っている事例も多く、ファクタリングそのものが悪いサービスではありません。

 

ただし、貸金業とは違って認可や規制がないという理由から、悪質な対応をする小規模業者が多数参入して問題になっています。

 

こうした影響から現在でもファクタリング業界全体に悪いイメージが根付き、ファクタリングだけを専門に扱う民間業者は悪名高いファクタリング会社というレッテルを貼られていることが多いです。
民間業者や小規模業者の全てが悪質ではありませんが、業界全体に悪いイメージが浸透するほど粗悪な対応をする業者が存在しているのです。

 

また、融資などの貸付サービスに比べて手数料が割高になるため、優良業者を利用した場合でも悪い印象を抱かれるケースがあります。

 

年利換算だと割高になる

ファクタリングの高額な利子

 

ファクタリングには取引先に知られずに利用できる2社間ファクタリングと売掛先の同意が必要な3社間ファクタリングがあります。
2社間ファクタリングの手数料は10~20%が相場。
翌月に入ってくる売掛債権を20%の手数料で売却した場合、年利換算で240%の手数料です。
特性が異なる融資などの貸付金利と比較される理由から、適正価格で対応する業者を含めてボッタクリなどの悪いイメージを抱かれています。

 

利用業者の審査をしない

大手は売掛先と利用業者の双方を審査していますが、民間の小規模業者は売掛先の信頼性だけを審査対象にし、利用者が債務超過状態や税金滞納、赤字決算などの悪条件が揃っていても積極的に債権買取をしている所が多数あります。

 

柔軟な対応をするファクタリング会社を利用した場合、計画的な利用ができないと、本来の入金日にお金が入らないといった理由で資金難になり、ファクタリングを繰り返すという負のループへ陥ってしまいます。

 

結果的にファクタリング会社を使って毎月高額な手数料を払い続けることになってしまい、倒産・廃業する事例が多数あるので注意してください。

 

利用業者への審査が行われないということは、リスクを自分自身で管理してお金のマネジメントをする必要があるということを覚えておきましょう。

 

売掛先だけの審査で柔軟な審査を行っているため、銀行融資やビジネスローンを利用できない事業者が資金調達に成功して、良い方向へ向かっていくケースもたくさんあります。
成功事例が多数あるものの、利用者の管理不足で失敗した事例が世間のイメージに残ってしまい、ファクタリング業界全体に悪いイメージが根付いているのが現状です。

 

悪質業者の対応

ファクタリングを装う悪徳業者

 

悪質業者による主なトラブル事例をご覧ください。

 

  • 相場より高い手数料で対応する(20~30%以上)
  • ファクタリング手数料は安いが諸経費が高額
  • リスクを説明せずにファクタリング契約を斡旋する
  • 2社間ファクタリングなのに売掛先へバレる対応をされる
  • ファクタリングで集客して違法な貸付(闇金行為)へ誘導する
  • 問い合わせしたら何も説明せずに訪問されて出張料を請求してくる

 

このように手数料や審査に規制がないため、悪質業者は好き放題やっています。

 

また、ファクタリングが普及した当初は闇金業者が集客目的で参入するケースが多く、実際にファクタリング会社を隠れ蓑にして集客していた闇金業者が複数摘発されました。
こうしたファクタリングを装った闇金トラブルがニュースで大きく報じられたことも、業界全体にダークなイメージが根付いてしまった要因です。

 

冒頭でも紹介しましたが、ファクタリング自体は決して悪い資金調達法ではありません。
ただし、売掛先に知られない2社ファクタリングを中心に、粗悪な対応をする悪質業者が多いので注意してください。
ファクタリングは法律による規制やルールが整備されていないため、業者をしっかり見極める必要があります。