悪質な手口に騙されないよう、闇金に関する基礎知識を押さえておきましょう。

そもそも闇金とは

闇金は「闇金融」の略で、明確な貸金業法違反をしている貸金業者の総称です。

大きく分けて

  • 貸金業の届出をしないで貸付行為をする業者
  • 貸金業の届出はしているけど法外な金利で貸付する業者

2つのパターンがあります。

 

貸金業の認可を受けた闇金は激減

闇金のあり方も変化した街

 

マンガやドラマで有名な闇金ウシジマくんやミナミの帝王などは、貸金業の届出をして違法な貸付をする闇金です。
こうした作品のモチーフになった闇金業者は2000年代半ばまで多数見られましたが、2006年に国会で可決・2010年に完全施行された改正貸金業法と2000年代から強化された取り締まりによって、現在はほとんど見かけなくなりました。

 

現在生き残っている闇金のほぼ全ては、貸金業の認可を受けていない違法業者です。
看板を出した店舗運営ができないため、ネットや紹介で集客するなど、闇金のスタイルは多様化しました。

 

違法な貸付をする闇金として集客するのは困難になったため、給料ファクタリングをはじめ事業者向けのファクタリングやクレジットカード現金化など資金調達に関連したサービスで集客し、違法な貸付へ誘導する業者が増えています。

 

正規業者との違い

改正貸金業法が完全施行された現在は、正規の貸金業者は以下のルールで貸付を行わなければなりません。

 

  • 利息制限法に基づいた貸付金利で対応
  • 貸付限度額は他社の借入残高を含めて年収3分の1以内(総量規制)
  • 保証人になっていない人はたとえ家族でも取り立てできない
  • 給与や財産の差押えは裁判所の許可を得てから行う(一部の担保付き融資を除く)
  • 貸金業法に則った手順で貸付・取り立てを行う

 

闇金はこうした正規業者が守っているルールに違反しています。
一度利用すると抜け出せなくなってしまうので、闇金を甘くみてはいけません。

 

金利の違い

利息制限法では貸付額に応じて以下の上限金利が定められています。

 

10万円未満20%以下
100万円未満18%以下
100万円以上15%以下

 

これに対して闇金は10日で1~3割の法外な金利で貸付をしています。
年利換算で1,000%を超えるケースも珍しくなく、正規業者より少しだけ割高な条件で貸付するというケースは滅多にありません。

 

貸付金利に大きな差があるのは、貸し倒れ率の高さが関係しています。
闇金を利用する方の大半は消費者金融などの正規業者では審査に通らないブラックユーザーです。
当然、返済能力を持っていない利用者が多く、闇金といえども取り立てに失敗するケースが多いです。
そのため、貸し倒れによって発生する損失をカバーするためにも、回収できる客からは短期的に数十万円以上の利益を出そうとしています。

 

なお給料ファクタリング業者についても、現在は金融庁からの見解と裁判の判例が出たことで、正規業者が利息制限法の範囲内で対応する場合を除いて違法な闇金行為になります。
正規業者は給料ファクタリングという形式ではなく通常の貸付で対応していますので、現在も給料ファクタリングを謳って集客・資金提供している業者は全て闇金です。

 

昔ながらの闇金は超悪質

悪質な手口を使う闇金業者

 

昔ながらのスタイルで貸付している闇金は超悪質な詐欺行為を繰り返しています。
約束を破るのは当たり前で、容赦なく利用者からお金を搾取してくるので注意してください。

 

返済拒否

代表的な手口です。
10日で3割の条件だったとしても人によっては3割くらいの手数料なら許容範囲と考えて、軽い気持ちで利用してしまうことが多いです。
しかし、一部の闇金は10日後に当初約束した利息を持って返済しようとしても拒否され、1~2ヶ月経過して利息が元金の数倍に膨れ上がってから回収してきます。

 

そこで一括返済ができない状況だと、業界用語でジャンプと呼ばれる利息分だけ払って元金の減らない返済を求められるケースが多いです。
10万円を借りただけで結果的に数百万円の返済をするハメになるケースも多く、返済できなくなると女性は風俗店、男性は土木作業員などで強制労働させられるケースもあるので注意しましょう。

 

押し貸し

また、完済した後にも一方的にお金が振り込まれて、法外な利息を請求する “押し貸し”をされるケースがあります。
完済しても闇金と縁を切れないことがあることを覚えておきましょう。

 

 

こうした超悪質行為を繰り返す昔ながらの闇金は減少傾向で、昨今はネット集客でマイルドな対応をするソフト闇金や、小口から大口へシフトする闇金が増えています。

 

なお、非常識で超悪質な取り立てをする闇金は、他の闇金を利用した方の債権を買取するケースもあるため、優しい対応をする闇金でも返済できない状況になると超悪質な闇金へ繋がってしまうリスクがあります。